炎に挑戦(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 米オレゴン州ポートランド市に住む13歳の少女、ディスティニ・クレインさんは、TikTok(ティックトック)で「炎に挑戦」という危険なゲームを真似して、首と右腕に大やけどを負い、3回の皮膚移植手術を受けなければならない。彼女は今も集中治療室(ICU)にいて、話すことができない。家族は今回の事件で、他の親たちが子供のソーシャルメディアの利用について関心を高めてくれることを望んでいる。

 姉のアンドレア・クレインさんは、ABCニュースとのインタビューで、浴室で見つけたもの、及び妹の友人に聞いたことをもとに事件の原因を知ったと語った。母親によると、娘は事件当時、鏡に可燃性の液体で形を描き、火をつけるというTikTokのチャレンジ動画を真似していたという。

 ディスティニさんは蝋燭とライターと消毒アルコールを浴室に持ち込み、TikTokの動画を真似した。その結果、これらのものは風通しの悪い空間で爆発し、火が他の物にだけでなく、ディスディニさんの体にも及んでしまった。ディスティニさんの携帯電話を見つけた時、TikTokはまだ動画を記録している。

 TikTokの利用規約では、ユーザーの最低年齢は13歳となっているが、子どものオンライン安全組織「Internet Matters」は、10代の若者がより多くの注目や「いいね!」を得るためにリスクを冒す可能性があると指摘し、ソーシャルメディアで共有する内容について、若者ともっとコミュニケーションをとることが重要であるとしている。

 一方、TikTokは、他の人に危険な挑戦を促すようなコンテンツを、プラットフォーム上で共有することを許可していないと述べた。

(翻訳・藍彧)