(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 世界保健機関(WHO)のアドバイザー、米国シンクタンクの大西洋評議会の上級研究員であるジェイミー・メツェル氏は23日、FOXニュースとのインタビューで、中国共産党(以下、中共)政権が新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎、COVID‑19)のパンデミックにおいて主な責任があるとの見解を示した。同氏は中共政権が感染状況を隠蔽し、国民の訴えをもみ消したことを非難した。ミズーリ州司法長官は中共及び関連組織を提訴した。

 メツェル氏は中共はパンデミックの発生を徹底的に調査する主な責任があるとし、「中国(共産党)は初日から大規模な隠蔽を行っている。ウイルスのサンプル破棄、データの隠蔽、疑問を上げた公民記者の拘束、中国科学者が許可なしに新型コロナに関する言論或いは論文の発表を禁止したことなどが含まれる」と非難した。

 ミズーリ州司法長官エリック・シュミット氏は18日、すでにコロナ関係の提訴状を中共及び関連組織など3つの被告に送り付けたと述べた。提訴状は、中共のパンデミックにおける非常に無責任な行動を訴え、被告人に経済賠償を求める内容となっている。

 FOXニュースによると、3つの被告はそれぞれ中共組織、武漢ウイルス研究所と中国科学院である。

 シュミット氏は今回の提訴について、中共政権のパンデミックにおける役割に責任を負わせるためだと説明した。「パンデミックは数百万もの命を奪い、無数の企業が倒産し、経済に甚大なダメージをもたらした。この三つ被告(中共、武漢ウイルス研究所と中国科学院)を提訴したのはそれぞれがパンデミックにおいて重大な責任があるためである」

 シュミット氏は今回の提訴で、中共によってパンデミックが加速した実態をアメリカ人に知ってもらえると考えている。

(翻訳・北条)