月食(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 皆既月食とスーパームーンが26日に重なり、「スーパーブラッドムーン」という特殊な天文現象が夜空に現れる。アジア東部や米国西部など、太平洋地域全体が最高の眺めになる。日本各地で観賞できる。

 日本国立天文台によると、月が欠けはじめるのは、26日午後6時44分頃、午後8時9分ごろから28分ごろまで、およそ19分間にわたって、影に完全に覆われる皆既月食となり、午後9時53分ごろに満月に戻るという。

 米航空宇宙局(NASA)月探査機プロジェクトの科学研究員であるノア・ペトロ氏は、ハワイ、ニュージーランド、オーストラリアで「スーパーブラッドムーン」を最もよく見られると予想しており、カリフォルニア州西部やアジア東部でも観測できる。

 皆既月食の時間は19分間しかないが、全体では5時間にも及び、その間に月は徐々に地球の影に入り、そしてゆっくりと離れていく。天体観測者は、月の色が暗赤色であることに気づくだろう。

 日本時間の26日10時50分には、月は地表から約35万7460km離れた近地点に到達し、満月の視直径は33.5分(角度)となり、世界各地で普段よりやや大きめで輝かしい スーパーブラッドムーンを見ることができるだろう。

(翻訳・徳永木里子)