北京市では豪雨に連日見舞われ、市内各地が浸水している。18日、北京市気象局は豪雨のオレンジ色警報(注)を発令した。密雲区、昌平区などの地域で雨が続いた。悪天候の中、北京2つの空港は累計350のフライトが欠航し、地下鉄金安橋駅は閉鎖され、多くの列車が運休した。

 北京市気象局は18日、「市内の一部地域の累積降雨量が150ミリを超えた」として、豪雨のオレンジ警報を発令した。北京市中心部の多くの地域の浸水が深刻で、地下鉄の金安橋駅が冠水となった。

 ネットユーザーが投稿した動画には、金安橋駅の天井の水漏れはひどく、滝のようになっている様子が映っている。また、地下鉄駅の出口から水が押し寄せ、エレベーターや階段が水で埋まっているのが映っている動画もあった。

 深刻な浸水のため、市民の日常生活にも大きな影響が出ている。一部のネットユーザーは北京の排水システムについて、「都市の排水システムをチェックするには一雨で十分だ。北京のどれだけの地区が浸水したのかを見ればわかる」、「毎日、文明社会などのような無用なことをやってて何になるのか、実際の浸水問題を解決するのが良いのではないか」などと不満を訴えた。

 注:中国の警戒信号のレベルは、一般的に気象災害がもたらす危害の程度、緊急度、展開状況に応じて、Ⅳ(一般)、Ⅲ(軽度)、Ⅱ(重度)、Ⅰ(特に重度)の4段階に分けられ、青、黄、オレンジ、赤の順に表示される。

(翻訳・吉原木子)