中国貴州省貴陽市では9日未明、夜空に「レッドスプライト」が目撃された。赤く、まるで妖精のようにひょっこり姿を現す「発光現象」である。

現代科学で「レッドスプライト」または「スプライト」と呼ばれるこの現象は、大気中における特殊な放電現象であり、しばしば雷雲上の中間圏で発生し、超高層雷放電の一つである。雷放電に付随して赤い光を発つこのような現象はアメリカで1989年に発見され、長年にわたって科学者を悩ませてきた。

 ネットユーザーが投稿した動画には、闇夜の中に縦長の赤い光体が束になって突然現れ、瞬く間に消えてはまた現れるのが確認できる。毎回違う場所に現れ、まるで「赤い妖精」が踊っているようであることから「妖精型スプライト」と名付けられている。貴陽では初めて観測され、「大きな災難の前兆ではないか」と懸念するネットユーザーもいる。

(翻訳・藍彧)