米カリフォルニアのギャビン・ニューサム州知事(Gage Skidmore, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)

 米カリフォルニアのギャビン・ニューサム州知事は昨年、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の流行を理由に、危険な犯罪者を含む1万人以上の囚人の早期釈放を命じた。最近は再び、2万人の終身刑囚を含む7万6千人の囚人の釈放を承認した。

 ABCニュースによると、同氏は再び大量釈放の規定をサインした。新規定では、暴力犯罪で有罪判決を受けた6.3万人以上の囚人の刑期を1/3に短縮することができ、その中には終身刑を服している約2万人の囚人が含まれている。また、1万人以上の重罪再犯者の刑期が半分に短縮される。同規定は1日に施行された。

 また、1日からは罪の重さにもかかわらず、すべての安全レベル最下級の囚人は、ワークキャンプで1カ月滞在するごとに1カ月の刑期が短縮ができる。

 400万人以上の人口を抱える同州のロサンゼルス市では、第1四半期に3,000件以上の盗難事件が発生した。1月から2月にかけて、強盗、重度襲撃、殺人などを含む約4,000件の暴力犯罪が発生した。しかし、多くの民主党立法者や宣伝グループは、囚人の更なる釈放や刑期の短縮を呼び掛けている。

 ニューサム氏の行動は、同州の多くの人々に不安と反発をもたらした。州務長官は4月26日、ニューサム州知事を罷免する署名運動で、リコールプログラムを開始するのに十分な署名を集めたと発表した。同州の有権者は、11月に新しい州知事を選出するだろう。

(翻訳・徳永木里子)