(イメージ:パブリック・ドメイン)

 世界保健機関(WHO)の年次総会である世界保健総会(WHA)が5月末にジュネーヴで開催され、「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」は27日、台湾を招待するよう呼びかける動画を発表した。

 動画では、台湾は肺結核やエボラ出血熱の流行時に、世界の公衆衛生に優れた貢献をし、2019年の新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の流行との戦いでは、世界の模範となっていると称賛した。新型コロナウイルスがパンデミックとなった際、台湾は需要医療品を海外に大量に寄付した。

 しかし、中国共産党は、台湾がWHOへの加盟や世界保健総会への出席を妨害している。台湾をWHOから締め出すことは、2,300万人の台湾人の健康に影響するのみならず、国際社会が台湾のコロナ予防対策の成功体験を生かすことも妨げている。

 動画では、「みんなが安全でなければ、誰も安全ではない」というWHA事務総長の言葉を引用し「来月の世界保健総会に台湾を招待するようにと、呼びかけている。

 「対中政策に関する列国議会連盟」は2020年6月4日に設立された。 同連盟は、中国共産党による本土での人権侵害や民主主義への抑圧行為を非難し、各国間の協力を通じて、人権を守り、公正な貿易を推進し、国際的な安全保障や国家の信用性を強化し、国際的な原則に基づく国際秩序を維持することを目標に掲げている。

(翻訳・藍彧)