ロシア外務省旗 (Public domain, via Wikimedia Commons)

 ロシア外務省は26日、イタリア当局が3月下旬にロシア人外交官を「根拠なく」追放した非友好の行為を受け、イタリア大使館の国防担当補佐官と海軍駐在武官であるパシフィコ氏(音訳)をロシアから追放したと発表した。複数の海外メディアが報じた。

 イタリア外務省は、「ロシアの決定は根拠がなく、公平性を欠いており、自国の利益を守るためのイタリア当局の正当な行動に対する報復である」と示した。

 RIAノーボスチによると、ロシア外務省は26日、ウクライナ大使館の外交官を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」だと宣言し、5月1日までにロシアを離れるよう要請した。

 また、ウクライナがロシア大使館・領事館の外交スタッフに対して敵対的な行動を続ける場合、駐露ウクライナ大使館・領事館の外交官に対してさらなる措置を講じると、ロシア当局はウクライナに警告した。

 ロシアがイタリア、ウクライナの外交官への追放実施を発表した同日に、ルーマニア外務省は、ロシア大使館の国防担当補佐官アレクセイ・グリシャエフ(音訳)氏を「ペルソナ・ノン・グラータ」だと宣言し、グリシャエフ氏の活動と行為は1961年の『外交関係に関するウィーン条約』に反したと示した。

(翻訳・徳永木里子)