中国気象局の予報によると、新疆ウイグル自治区、甘粛省、寧夏回族自治区、内モンゴル自治区、華北などの地方では、25日夜から28日までの4日間、黄砂や浮遊粉塵が発生するという。また、新疆南部の新疆盆地、内モンゴル北中部、甘粛省西部などでは、砂嵐が発生するという。

 ウェイボー「甘粛気象」によると、25日午後3時、張掖市(ちょうえきし)で砂嵐が発生した。午後5時頃、内蒙古自治区アルシャー盟アルシャー右旗バダインジャラン・バルガス鎮でも砂嵐が発生し、約100メートル高さの黄砂壁が町を飲み込み、驚くべき光景となった。25日午後7時30分に、新疆、甘粛、内モンゴルなど多くの地域では、砂嵐の黄色警報(注)が発令された。

 公式情報によると、今年に入ってから、中国の華北地域は3回にわたって深刻な砂嵐に見舞われ、頻度が高く、程度がやや重いという。一方、寒気の影響で、中国西北部の東部、内モンゴル、華北、東北部では、強風が発生し、その後8度以上温度が急下降した。

 中国では今年、砂嵐の多い天候が続き、一部の地域では砂嵐が何度も発生している。

 注:中国の警報は、青色(一般)、黄色(軽度)、橙色(重度)、赤色(特に重度)の4段階に分けられる。

(翻訳・徳永木里子)