ジョン・C・アキリーノ海軍大将(U.S. Navy, Public domain, via Wikimedia Commons)

 ラジオ放送「希望の声」26日付の報道によると、アメリカインド太平洋軍司令官に指名されたジョン・C・アキリーノ海軍大将は23日、米連邦上院軍事委員会(SASC)の指名承認公聴会に出席した。会議では、ほとんどの上院議員はいかにして中国共産党(以下、中共)の脅威に対応するかと質問した。

 アキリーノ大将は、米海軍は依然として世界で最も強力かつ偉大な海軍であり、中国はただ米中の差を縮めようとしているだけだと強調した。米国には11の空母打撃群があり、世界のすべての相手に対し抑制力があると述べた。

 上院軍事委員会委員長のジャック・リード氏は「(中共の)軍事侵略に対抗し、自由で開放的なインド太平洋地区を確保するのに当該地区の軍力を維持する必要がある」と述べた。

 上院軍事委員会筆頭委員であるジム・インハーフ氏は「ロイド・オースティン国防長官とマーク・ミリー統合参謀本部議長は『インド太平洋は米国の第一優先地区であり、現政府は中共の侵略に対抗する』と述べた。アキリーノ大将が司令に就任できれば、彼は軍事の最前線で中共に対抗してくれるだろう」と述べた。

 もうじき定年退職するフィリップ・デービッドソン海軍大将は3月9日、5年から10年以内に、中共が軍事行動を起こす可能性が最も高いのは台湾だと述べた。

 いっぽう、アキリーノ大将は「軍事、世界貿易の角度から見れば、台湾の戦略的位置は非常に重要であり、中共の台湾侵略は思いのほか早く来ると考えている。早急に対応しなければならない、新たな対応措置を近いうちに講じるべきだ」と話した。彼は「米軍は迅速に反撃できる軍隊を有し、インド太平洋地区の同盟国と連携すれば、非常に強い抑制力になる」と語った。

 アキリーノ大将はロジャー・ウィッカー上院議員の質問に対し、「米海軍は地球で最も強く偉大な海軍であることを強調したい。中共は能力を高めて差を縮めようとしている」と答えた。また、マイケル・M・ギルデイアメリカ海軍作戦部長が30年の軍艦製造計画を確定したことに感謝を述べた。

 アキリーノ大将は2018年5月17日より米太平洋艦隊司令官を務め、5100時間無事故飛行と1150回空母に安全着陸した記録を保持している。

(翻訳・北条)