トランプ前大統領(Michael Vadon / Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0

 米国務院によると、アントニー・ブリンケン国務長官とジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、18日に米国アラスカ州アンカレッジ市で中国共産党中央外事委員会弁公室の楊潔篪(ようけつち)室長および王毅外相との会見を予定している。

 中国メディア「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は、バイデン政権と中国共産党政権との初会談がアラスカ州で行われることを最初に報じた。アラスカ州は地理的に米国と中国のちょうど間に位置している。

 バイデン大統領は2月10日、習近平国家主席と通話した。バイデン氏は電話で中国共産党による人権侵害や経済的不公平を批判し、香港への弾圧は容認できないと述べた。しかし、ホワイトハウスの言い分によれば、バイデン氏は米国と同盟国の共通利益を促進すると同時に、実用かつ結果重視の外交に力を入れている。

 トランプ前米大統領の顧問ジェイソン・ミラー氏は「トランプ氏はもし自身が在任していれば、アラスカ州アンカレッジで中国共産党代表との会談に決して同意しないだろうと語った」と話した。トランプ氏はバイデン政権の長官と中国共産党の高官との会談はいいアイデアではないと考えているという。

 ミラー氏は近日、ニュースマックスTVに対し、トランプ氏は米国政府が中国共産党の代表者を直接ワシントンD.C.に行かせて会議すべきだと考えていると語った。

 ミラー氏は「バイデン氏はワシントンD.C.での会議ではなく、米高官をアンカレッジに行かせること自体が、中国共産党に好意を見せていることである、すでに中国人に降伏した」と述べ、また「トランプ前大統領は絶対にそうしないと話した」と述べた。

(翻訳・藍彧)