北京市の天安門広場(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国北部の大半地域が14日から15日にかけて、ここ10年で最も強烈で広範囲な砂嵐に見舞われた。砂嵐はさらに南東方向に移動し続けており、 日本の気象庁によると、16日午後に日本列島の日本海岸に到達する見込み。

 複数の中国メディアの報道によると、中国の中央気象台は、黄砂の警報を危険レベルに引き上げた。15日8時から16日8時にかけて、新疆ウイグル自治区南部と東部、内モンゴル自治区、黒竜江省、吉林省、遼寧省、甘粛省、寧夏回族自治区、陝西省、山西省、河北省、北京、天津の一部の地域で、砂や浮遊粉塵が発生し、中でも、甘粛省、河北省、北京の一部地域で砂嵐が発生した。

 また、15日未明から黄砂は北京、天津を覆い始めたと報じられた。北京は黄砂や強風の影響を受け、 直径が10マイクロメートル以下の粒子「PM10」濃度 が大幅に上昇し、PM10指数は1立方メートルあたり2,153マイクログラムに達し、大気の汚染が深刻化している。砂嵐の中心となるエリアのPM10指数は、1立方メートルあたり10,000マイクログラム近くとなった。

 北京市環境保護監視センターの公式サイトによると、15日午後7時現在、北京の大気汚染は深刻な汚染レベルに達している。15日、街全体では昼間から夕暮れのように辺りが薄黄色くなり、北京の2つの空港では400便以上が欠航した。

 ネットユーザーが投稿した動画によると、北京の街全体が黄砂に覆われ、500メートル先も何も見えない様子が映されている。

北京市:

北京市:

甘粛省:

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内モンゴル自治区:

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(翻訳・徳永木里子)