新型コロナウイルス感染症（武漢肺炎、COVID-19）は世界的に悪化しており、1億人近くが感染している。1月22日、米国大統領ジョー・バイデン氏は、米国の死亡者数は60万人を超えると予想されており、政府は今後数ヶ月でこの情勢を変えることはできないと述べた。
ジョンズ・ホプキンス大学のデータによると、状況がわかない中国とイランを除いて、米国の感染者数と死亡者数は世界で一番多く、それぞれ2,486万人と41.5万人を超えている。
バイデン氏は就任後、最初にコロナ対策の戦略を発表し、続いてコロナ関連の行政命令12項に署名した。
バイデン氏は、新たな救済法案を推進するのは、流行によって引き起こされた公衆衛生危機が「改善されないばかりか、悪化している」という経済チームからの報告や、最新の失業申請の数や毎日の感染者数の増加などの情報を受けたからだと述べている。
バイデン氏によると、死亡者数は60万人を超えるとされている。
バイデン氏は推定死亡者数の出所を明かさなかった。保険指標評価研究所（IHME）は、死亡者数は5月1日までに56.8人を超えると推定している。
150人以上の州兵が就任式後に感染
1月20日の大統領就任式は、安全を確保するために全米から約25000人の州兵が派遣された。金曜日に多くの米メディアが報道で、少なくとも100以上が感染しており、数百人の濃厚な接触または症状の出現を確認し、隔離されていると報じた。
3名の州兵の情報によると、上官は確定している症状者数を公表していないが、隊員や議会議員はスーパー・スプレッターがいるのではないかと心配している。
ある匿名の役員はロイター社に、州兵の150名から200名がウイルス検査で陽性と出ているが、まだ25000人の兵士のほんの一部であり、陽性者数は増える可能性があると知らせた。
ウォール・ストリート・ジャーナル社も同様のニュースを報道していた。報道では、州兵が議会議事堂に到着後の映像から、州兵同士がたまに密着することや、マスクを付けていないことがわかる。ある国防省の関係者は、狭い地域で兵士が仕事や移動をしており、人々は感染防止の原則が維持できないことを懸念していると述べた。
ファウチ氏：一部の患者はウイルスを持っていないが、それでも長期的な症状が出る
アメリカの感染症専門家であるアンソニー・ファウチ博士は、ウイルスに感染する人が増えるに連れ、長期的なコロナ症状に注意を向けるべきだと述べた。
ファウチ博士は、毎日の感染者数の増加は「安定期への移行を意味しているのかもしれない」と述べた。
「（相関数値は）常に遅れがあるため、以下の点にご注意してください。症状が出ると、数週間後には入院、集中治療者数に反映される。更に数週間後に死亡者数に反映される。このため、曲線はほとんど矛盾している。見た数は平らであったり、下降しているかもしれないが、同時に入院者数と死亡者数は実際に増加しているかもしれない」とファウチ博士は述べた。
（翻訳・神谷一真）
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