皆さんこんにちは。『文昭が古今を語る』へようこそ。

 1月20日はバイデン氏にとっての重要な日になりました。やっとホワイトハウス入りを果たした日でした。昨日のお話の中でも言及したように、左派が国をコントロールするとき三つの特別兵器があります。今後もきっと繰り返してこの特別兵器を使うことが予想されるので、ここで詳しく説明しますので、ぜひ今後の参考にしてください。

 一つ目の特別兵器は、新しい名詞を作り出すことです。つまり、これまでに争議となっていた過激な、ひいては強引な主張を、時代に沿った新しい名詞のラベルに張り替えることです。

 こうすれば、その新しい名詞を耳にしても、かつて争議となっていた時のマイナスイメージを印象付けることもなく、受け入れやすくなります。例えば、「政府による市場介入」を聞くと、政府が市場に介入するのは良くないと思うことでしょう。なぜなら市場は自由でなければならないからです。自由は耳にとって響きが良いのではないでしょうか。そこで左派は新しい名詞を作り出して、「責任を果たす資本主義」と言い換えます。責任を果たすと聞くと良いことのように聞こえるのではありませんか?受け入れ易くなります。また、例えば仕事をしないで政府による給付金を受け、働きもせずに福利ばかりを享受することを「ベーシックインカム計画」と呼ばれていましたが、今は新しい名詞に置き換え、「グリーン・ニューディール法案」と呼ぶようになりました。「グリーン」と聞くと、なんだかよい響きですね。また受け入れやすくなりましたね。

 さらに、オバマ政権の時に、米国に入国してきた不法移民の未成年者の母国送還を暫定的に遅延させる政策を打ち出しました。その後オバマ氏はこの政策の対象を拡大し、370万人の不法移民をカバーさせようとしました。この非常に争議のあった政策はとても響きがよく、温かみのある名前があります。それは、「ドリーム法」です。夢を追いかける人を助ける、と聞くと、直ちに同情の気持ちが芽生えたのではありませんか?名詞を置き換えることで好感が上がり、効果が全く異なってきます。実は国の政策と法律を制定するとき、素顔でなければなりません。警察に提出する写真撮影のように、すべての化粧を落とし、帽子などすべての飾りを外して、本来の素顔を見せなければなりません。政策の制定と立法は厳格の境界線がなければなりません。私とて不法移民に対して個別対応することに反対しているわけではなく、白黒しかないような画一的な対応は良いと思いませんが、このようなやり方には反対します。つまり厳格でなければならないときに、左派は文学を弄び、文学的手法を使います。冷静でなければならないときに、扇情的な手法を使います。実際のところこれは道徳観に対する脅迫で、扇情的な感情論で政治を進めているのです。これではいけません。中国古代では、このようなやり方に対する言い方があります。それは孔子がいう「巧言令色鮮矣仁」
(継続・・・)

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