上海市の街頭に出た住民よりも、疫病予防要員や警察の方が多かった。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 1月21日、上海市では3人の新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)感染者を確認したと報告された。復旦大学付属腫瘍病院と上海交通大学付属仁済病院はいずれも休診した。上海全市の各重要病院で全面的なPCR検査を開始した。張文宏医師は記者会見で、上海の疫病状況は数週間以内にコントロールできると述べた。しかし、現地のネットユーザーからは、大晦日に帰省できないことへの不安や落ち込みの声が上がっていた。

 中国の公式メディアの報道によると、1月21日、上海では3人の感染者が確認され、2人の感染者がそれぞれ復旦大学付属腫瘍病院と上海交通大学付属仁済病院で勤務していたことが明らかになった。上海当局は現在、黄浦区昭通路住宅地を中リスク地区として指定している。

 また、この2つの病院はすでに休診した。71人の濃厚接触者も追跡できた。上海全市の各大病院は全院的なPCR検査を実施しているという。

 現地メディアの報道によると、21日午後、上海市武漢肺炎(新型コロナウイルス感染症、COVID-19)臨床治療専門家グループの責任者である張文宏氏は、上海での疫病予防制御に関する記者会見で、集団感染の兆候は見られず、今後数週間以内にコントロールできると信じており、上海の人々はきっと穏やかな旧正月を迎えることができると述べた。

 ネットユーザーによると、1月20日夜には家に帰らせず、復旦大学付属腫瘍病院のすべての医療関係者は隔離されており、家族が隔離用の荷物を準備し、病院に送り、包装された食べ物もたくさん用意されていたという。

 ネットユーザーが投稿した動画によると、上海の街中はがらんとしていた。街頭に出た住民よりも、疫病予防要員や警察の方が多かった。

 1月20日夜、復旦大学付属腫瘍病院のすべての医療スタッフはすでに全員のPCR検査を受け、その場で隔離されている。1月21日、家族は病院で隔離されている医療従事者のための食料や、集中隔離に行くために用意していた荷物を詰め込んだという。

 2人の感染者が確認されたため、上海腫瘍病院のの外来診療所の門が封鎖され、人が入れないようになっていた。

(翻訳・藍彧)