アメリカ合衆国議会議事堂のドームと旗(David Maiolo, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)

 米議会は1月3日、1月6日に開催される議会合同会議に向けて、いくつかの規則や手続きを定めた決議案を可決した。下院のペロシ議長は、この会議でトランプ大統領の弁護フォーラムとして利用されることはないと述べた。

 1月6日の合同会議の規則と手続きに関する決議案は、共和党上院リーダーミッチ・マコーネル氏によって提案され、上下両院によって口頭で可決された。

 これらの規則に基づき、両院合同会議は1月6日午後1時(米国東部標準時間)に開催され、上院議長のマイク・ペンス副大統領は司会を務める。

 マイク・ペンス上院議長は事前に上院議員の中からテラー2人を任命し、再選されたナンシー・ペロシ下院議長も、事前に下院議員の中からテラー2を任命する。

 ペンス上院議長は、アラバマ州からアルファベット順に各州の選挙人投票の証明書や書類を開封し、両院の議員に見せ、そこでテラーが投票を集計し、法律で定められた方法で最終結果を決定する。

 最終的な集計結果はペンス上院議長が票を読み、次期米次期大統領・副大統領を発表する。

 1月6日の会議手続きには、選挙人票に異議を申し立てるステップは含まれておらず、すでに十数人の上院議員と、100人以上の下院議員は、いくつか物議を醸している州が民主党大統領候補ジョー・バイデン氏を認定したことに反対の声を上げている。また、クルーズ氏をはじめとする11人の上院議員は、選挙不正の疑惑がある争われている州の投票を監査する選挙委員会を設置するよう議会に要請している。

 しかし、彼らの異議の申し立ては民主的な手続きで進行することができるが、合同会議が2時間の弁論のために中断され、上院と下院は異議の申し立てを受け入れるかどうかを別々に投票で決定される。

 ナンシー・ペロシ下院議長は1月3日、同僚の民主党員らに宛てた手紙の中で、反対が起こる可能性があるが、最終的にはバイデン氏が次期大統領になることが発表されると述べた。

 ペロシ氏は手紙の中で、1月4日には反対州の票数が明らかになっていると述べた。この合同会議は、トランプ大統領を擁護するようなことを弁論するために使用されることはない。

(翻訳・神谷一真)