杭州にあるアリババグループの本社(Danielinblue, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 中国共産党(以下:中共)中央銀行は12月27日、アントグループが規制要件を満たしていないと非難した。 これは、ジャック・マー氏のビジネス帝国に対する中共当局からの最新の圧力だとフィナンシャル・タイムズ紙が報じた。

 中共の規制当局がアリババとその傘下のアントグループを取り締まる中、アリババの株価は12月28日に9.2%も急落して半年以上の最安値を記録し、終値は210香港ドルと7月初旬以来の最安値となり、1日で3940億香港ドル(約5兆2563億円)の市場価値を蒸発させたとロイターが報じた。

 12月24日、クリスマス前にアリババの株価が急落し、香港の株式市場の価値は2取引日で8300億香港ドル(約11兆0792億円)以上も蒸発していた。

 相次ぐ不利なニュースの下、アリババ香港株の株価は10月末の300香港ドル(約4000円)超から12月28日には210香港ドル(約2800円)まで下落した。

 フィナンシャル・タイムズ紙は12月18日、ジャック・マー氏が10月末に中国の金融規制当局や国有銀行を公に批判して以来、アリババの株価は25%以上下落し、時価総額は約2600億ドル(約26兆9022億円)縮小したと報じた。 ブルームバーグのデータによると、マー氏の個人資産は約620億ドル(約6兆4160億円)から493億ドル(5兆1004億円)に減少したと示した。

(翻訳・徳永木里子)

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