遊族網絡の最高経営責任者(CEO)林奇氏(イメージ:ネット写真)

 中国のゲーム開発企業、遊族網絡の最高経営責任者(CEO)林奇氏は、毒を盛られて死亡した事件が注目を集めている。中国のメディアによると、毒殺容疑者は会社役員の許さんで、警察に逮捕されたという。報道によると、容疑者は100回近くも毒物を投げ続け、極めて残忍で、林奇氏の体内からは多種な毒物が検出されたという。

 林奇氏の最初の病院の医師に聞いたところによると、林奇氏は12月16日午後6時に来院し、当時はまだ歩けていたが、表情がとても苦しそうだった。その後、一時呼吸停止と心停止があり、救急してICUに搬送された。その夜、林奇氏は別の病院に移った。17日、医者は彼がほぼ脳死状態であると判断した。12月25日、林奇氏が亡くなった。医師によると、初期症状やその後の病状から、フグのテトロドトキシンに毒されたように見えたが、どのような毒で毒されたのかは断言できないとのことだった。

 中国メディアの「鈦メディア」は26日、林奇氏が非常に弱いバイタルサイン(生命の兆候)で入院したと報じた。 毒殺者は非常に冷酷で、林奇氏の体内には様々な毒が発見された。12月16日に医師の診察を受けた後、林奇氏の容態は急速に悪化したが、異なる種類の毒を特定するために蘇生に数日を要し、最良の治療期間を逃してしまった。

 報道によると、警察は容疑者を速やかに取り押さえたが、同容疑者は毒物の正確な種類と名前を速やかに自白しなかったという。

 中国経済週刊誌など別のメディアが報じたところによると、許容疑者は海外から100種類以上の慢性毒物を購入し、毒物を投げ続け、これらの毒物はほぼ尽きかけていたという。

 林奇氏が入院した後、ネット上では「社内での内紛が原因で毒を盛られた」という噂が広まった。また、毒物投入者は遊族映画業のCEO許垚氏だったという。遊族網絡のは一度噂を否定したが、上海市公安局が出した通知では、12月17日には、警察は、病院で39歳の患者である林奇氏が治療中に毒を盛られた疑いがあると通報を受け、捜査の結果、林奇氏の同僚である許さんが犯行の主要な容疑者であることが判明した。現在、許容疑者はすでに警察に逮捕された。

 中国メディアの報道によると、林奇氏と許垚氏は2人とも1981年生まれで、今年39歳で、警察が届け出た年齢と一致している。

 許垚氏はかつて「復星グループ」でグループの社長補佐、総経理、法務部長を歴任し、2017年5月から遊族ネットワークに勤務し、2018年2月から2019年1月まで取締役を務めていた。現在は遊族ネット子会社、上海三体宇宙文化発展有限公司(略称「三体宇宙」)のCEOを務めている。

 新浪財経が引用した情報筋によると、許垚氏が三体宇宙に移籍してからは、遊族業務に介入できなくなり架空化されて、投資が失敗して、遊族網に20億元の損失を出し、林奇氏が損失の返済を迫ったため、許垚氏が毒物を投じたという。

 「中国経済週刊」の報道によると、林奇氏は同僚の旧情を考慮してすぐに許垚氏をクビにしたのではなく、まず彼の給料をカットし、別の道を探させたという。許垚氏の転任への不満が、彼を毒殺する主な原因かもしれない。

(翻訳・藍彧)

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