米国東部時間11月14日、ワシントンD.C.のトランプ氏の支持者

 12月3日、米国ジョージア州上院は大統領選挙に関する2つの公聴会を開いた。トランプ陣営の弁護士は陳述に際し、選挙スタッフが不正を行う様子を撮影した動画を提出した。州知事のブライアン・ケンプ氏も態度を改め、投票用紙の署名の再検査を指示した。

 トランプ陣営の弁護士ジャッキー・ピック(Jacki Pick)氏はアメリカメディアNewsmaxの取材に対し、不正を暴く動画はアトランタ市にある州立農場体育館(State Farm Arena)の警備会社から提供されたものだと話した。動画では、フルトン郡の選挙スタッフが監視員のいない状況で開票を行っていた。

 ピック弁護士は、この動画によって証言の裏付けがなされたと語った。「人々は追い返され、集計は中止したと言われた。しかし私たちの監視員が証言したように、部屋には何人か残っていた」とピック弁護士。「残った4名のスタッフは開票作業を続けていた。そして時折黒い布で覆われたテーブルの下から大きなキャリーケースを引っ張り出した。その中には数千枚の投票用紙が入っていた。」

 この動画に記録された行為はジョージア州の選挙結果を覆すのに十分であり、あとはその時間に集計された投票用紙を取り出すだけだとピック弁護士は言う。「彼らはジョージア州の法律に違反し、メディアと共和党の監視員を追い出した。これが重要なポイントだ。」

 この動画が公開された後、ジョージア州のケンプ知事はFOXニュースの取材に応じ、投票用紙の署名の再検査を行うよう州務長官に指示したと話した。

 トランプ陣営の上級法律顧問ジェナ・エリス氏はツイッターで「トランプ陣営はすでに5回も署名を再検査するよう求めてきた」と投稿した。

 トランプ大統領はツイッタ―でこの動画をリツイートし、「現在ジョージア州では驚くべき証言がなされている。共和党員が大型開票所から追い出されたとき、大量の民主党の票が投入された。これだけでも(私たちは)軽々と勝てる!」と投稿した。

 ジョージア州の不在者投票の信頼性についてトランプ陣営は一貫して疑問を呈してきた。ジョージア州の公式発表では、バイデン氏の得票数はトランプ氏の得票数をわずかに上回る結果となり、その差は1万票程度と言われている。

 さらに、公聴会では次のような証言もなされた。
・2,506人の重犯罪者が違法に投票していたこと
・66,248人の未成年者が投票していたこと
・2,423人の未登録者が投票していたこと
・10,315人は投票前に死亡していたこと
・395人は2つの州で投票していたこと

(看中国記者・肖然/翻訳・山上一龍)