アメリカ合衆国の最高裁判所(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 トランプ陣営の弁護士は21日、ペンシルベニア州の選挙結果に異議を唱えた訴訟を連邦判事が棄却した後、第3巡回区控訴裁判所への上告を早め、最終的には米最高裁への上告に備えると述べた。

 トランプ陣営のルディ・ジュリアーニ弁護士とジェナ・エリス弁護士は声明の中で、「本日の判決は、米最高裁での訴訟に向けた戦略を迅速に練るのに役立つ。我々はこの判決に全く同意しないが、時間稼ぎをせず迅速な決定を下したオバマ大統領に任命された裁判官に感謝している」と述べた。

 トランプ氏のチームは訴訟で、民主党員が優勢な郡と共和党員が優勢な郡とでは、有権者が郵送投票問題で異なる扱いを受け、「法の下での平等な保護 」の保障に違反していると主張した。

 エリス氏とジュリアーニ氏は、ペンシルバニア州で68万2777票が共和党の監査員の独立監査が排斥された不正な票であるという証拠を大量に持っているとし、その証拠を法廷で提示したいと述べた。 しかし、民主党は50人の証人に出廷する機会や他の証拠を提示する機会を与えていない。

 ペンシルベニア州にある第3巡回区は、現在、保守派のサミュエル・A・アリト判事(Samuel A. Alito, Jr.)が責任者である。

 一部のアナリストは、民主党が支配する州で提訴された案件はトランプ陣営が確実に負けると考えている。 したがって、トランプ陣営の弁護士が採用した戦略は、案件を迅速に終わらせ、上級裁判所、できれば最高裁判所に上訴することである。 そして最高裁では、大統領選全体の正当性が問われ、今回の大統領選の結果が完全に覆される可能性が十分にある。

(翻訳・北条)