ウォール街の道路標識(The original uploader was RMajouji at English Wikipedia., CC BY 2.5, via Wikimedia Commons)

 バイデン氏が自ら当選を宣言し、米国の主流メディアも偏向報道でバイデン氏の勢いを吹聴している中、ブラックストーン・グループの創業者スティーブン・シュワルツマン氏が11月6日、ウォール街のビジネスリーダーによる緊急会議でトランプ氏への支持を表明した。外部から見てもこれは重大な意味があると解釈された。

 11月6日午前7時、ゴールドマン・サックス、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ウォルマートなどフォーチュン・グローバル500の最高責任者(CEO)が緊急テレビ会議を開き、米国が直面している現在の憲政危機にどう対処するかを話し合ったと、フィナンシャル・タイムズ紙など複数のメディアが14日に報じた。

 緊急会議に参加したビジネスリーダーたちは、選挙不正から発端したこの危機が、米国の深刻な混乱と分裂につながることを強く懸念した。

 シュワルツマン氏は、トランプ氏を擁護するようになり、米国の法的プロセスが通常の役割を果たすことを想定した。彼は会議で、現在の状況では、大統領が法的手続きを行う権利があると直言した。更に、11月3日の開票当日、ペンシルベニア州の集計結果が突然バイデン氏に移ったことについても、懐疑的な見方を示した。

 シュワルツマン氏は、米国の大富豪・投資家である。彼は1985年に元米商務長官のピーター・ピーターソン氏と共に、世界有数のなプライベート・エクイティ・ファンド及び経営コンサルティング会社であるブラックストーン・グループを設立した。フォーチュン誌の最新号で「ウォール街の次世代リーダー」と称賛された。

 今回のウォール街での緊急会議で、シュワルツマン氏がトランプ氏を支持することは、ウォール街が自分たちの利益になるような選択をするために重要な意味を持っている。金融アナリストは、中長期的に見れば、トランプ氏の政策はウォール街の銀行家たちに有利であり、過去4年間の米国株式市場が大幅に上昇し、ウォール街やシリコンバレーの企業が巨額な利益を上げて儲けたと分析した。彼らはバイデン氏の方を好むが、資本は利益追求型で、気まぐれで、強さや実力だけを追うことになる。資本は、それまでの選択が間違っていたことに気づくと、素早くそれらを分析し、すぐに軌道を修正する。

(看中国記者・李正鑫/翻訳・柳生和樹)