トヨタ・プリウス車のエンジン(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 「コピー大国」として世界に名を馳せる中国。製品写真の一枚だけで、中国メーカーは本物と瓜二つなコピー商品を作ることができるのですが、唯一、例外があります。それは日本の自動車エンジンです。

 自動車愛好者の文章によると、現在の自動車産業において、日系メーカーは最も先進的で精密な製品を生産しています。世界に誇る日本の機械製造技術と高精度加工技術は、長年の地道な努力と積み重ねのたまものといっても過言ではありません。

 一方、中国の自動車製造技術は、日本とは比べるものになれません。そのため、技術力の優れる日本製品を買ってきて、分解して、その製造技術を研究すればいいと思う人もいるでしょう。

 実は、こういうことを実行した人がいました。某日本製のトップクラスの自動車エンジンを買ってきて、分解した人たちがいました。しかし、分解した後、そのエンジンの中のパーツの多さと構造の複雑に驚嘆しました。

 そして、コピーするにあたって最大の困難とは、パーツの多さと複雑さではなく、パーツの精密さです。今の中国の技術力だとそこまでの精密さが要求される加工ができないため、 中国メーカーは諦めるしかありませんでした。

 そのため、自動車市場の規模が大きいアメリカやカナダなどの国では、日系自動車は多く見られますが、中国産自動車を見つけるのはとても難しいのです。

(翻訳・常夏)