ドナルド・トランプ(Wikimedia Commons / Shealah Craighead / Public domain)とジョー・バイデン(Wikimedia Commons / Gage Skidmore from Peoria, AZ, United States of America / CC BY-SA

 11月3日(本文は米時間を用いる)から米大統領選挙の開票が行われているが、まだ結果が出ていない。その原因は6つの州(ペンシルベニア州、ジョージア州、ノースカロライナ州、ミシガン州、ウィスコンシン州、ネバダ州)がほぼ同時に、郵送投票がまだ届いていないことや投票紛失を理由に開票を一時停止した。開票が停止されるまで、ネバダ州以外の5つの州ではすべてトランプ氏がリードしていた。この6つの州のうち、5つの州知事が民主党に属している。

 11月3日深夜、トランプ氏はツイッターに「今晩、大きな勝利を手に入れる。我々は大幅にリードしているが、彼ら(民主党)は勝ちを盗む気だ。そうはさせない。投票締め切り後は投票できない!」と投稿した直後に、ツィッターに「誤解を招く内容だ」と非表示にされた。

 11月4日午前10時、トランプ氏は、「昨夜は大半の重要州で、私が大幅にリードしていた。 民主党が支配しているほとんどの州で確実にリードしていた。それからいきなり大量な郵便投票がカウントされ、手品みたいに私がリードしていた州が一つずつ消えてしまったのだ。これは非常に不審である。それに『世論調査』の結果は完全に間違えており、歴史的な間違いだ」と投稿した。

ミシガン州

 トランプ陣営がミシガン州の選挙管理機関を相手取り訴訟を起こしたことを受けて、民主党の大きな牙城であるミシガン州最大の都市デトロイトでは、有権者の精査を防ぐために、カウンターが非公式の共和党監視員を大量に計数会場から追い出し、大きな紙で窓を隠した。

 トム・コバーン前上院議員の首席企画者であるショーン・デイビス氏は、ミシガン州の投票を疑問視するツイッターの投稿で次のように書いた「みんなが眠気を感じて家に帰っている間に、ミシガン州の民主党は魔法のように138,339票の宝蔵を見つけ、宝物の138,339は全て魔法のようにバイデンに与えられた」

https://twitter.com/seanmdav/status/1323982694020194304?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1323982694020194304%7Ctwgr%5Eshare_3&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.secretchina.com%2Fnews%2Fb5%2F2020%2F11%2F05%2F951493.html

 作家、Potomacstrate共同創業者のマット・マッコウィアク氏もツイッターで、ミシガン州の投票問題を明らかにした、「更新後、バイデン氏は100%の新しい投票数128,000を獲得した」

 調査によると、2019年の18歳以上のミシガン州民の総数は7,821,890人、登録有権者数は8,127,040人となっている。人口は3.9%増えた。

ウィスコンシン州

 肝心のウィスコンシン州でも同じような奇妙な現象が起きており、トランプ大統領が大幅にリードする中、バイデン氏が瞬く間に大量の票を獲得し、信じられないほどの直角上昇で得票数を伸ばした。

 これに対してウィスコンシン州とミシガン州の選挙官員は、これらの突然な異象を説明することを拒絶した。

ペンシルベニア州

 2020年の大統領選挙の結果を左右する重要な州であるペンシルバニア州でも、数学や統計法則に反する「不思議」な現象が起きている。FOXニュースの追跡データによると、11月4日午前0時30分には、同州の開票総進捗は64%に達し、当時のトランプ氏が57.0%対41.8%でバイデン氏を16%を上回った。

 しかし、この州の集計はそこで突然停止した。14時間後の11月4日14時30分、集計の進捗は依然として64%のままだが、トランプ氏のリードは57.0%から53.4%に低下し、一方バイデン氏は41.8%から45.5%に上昇した。トランプ氏の本来16%のリードが半減し、7.9%のリードにとどまり、両者の差がまだ縮み続けている。

アリゾナ州

 トランプ大統領は4日未明にホワイトハウスで発表した声明で、ホワイトハウスは争議のある投票について最高裁の判決を求めるよう働きかけると述べた。彼は「私は米国の人々の大きな支持に感謝する。今夜は数百万人の人々が私たちに投票してくれた。非常に悲しい人々が有権者の権利を剥奪しようとしている、私たちはそれを容認も支持もしない」

 アリゾナ州でも不正が起きている。11月4日、AmGreatness.comの編集者のChris Buskirk氏は、ツイッターで「多くの有権者は機械が読み取れないSharpie(油性ペン)で書いた投票用紙が無効であると語った。マリコパ郡選挙委員会の選挙記録者エイドリアン・フォントスさんは、これらの油性ペンの使用を特別に許可した。私の地域ではこのような油性ペンしか配られていない。今のところ、私の投票記録は選挙委員会のウェブサイトには表示されていない。他の人も同じだ」とツイートした。 

 

法律訴訟

 11月4日午前、共和党全国委員会の広報担当者マンディ・メリット氏は、共和党全国委員会(RNC)が、差の小さい主要な州で大規模な法的措置を取る準備をしており、すでに数千人もの弁護士が主要な戦場となる州で、準備を整えていると語った。

 共和党はペンシルバニア州で2件の訴訟を起こしている。モンゴメリー郡の郵便投票の扱い問題。州務長官は投票登録していない有権者に、臨時投票用紙を違法に提供したことに関連していると告発した。

 選挙の夜、トランプ氏は実際に選挙に勝ったと公言したが、開票の遅延など一連の問題が相次ぎ、不正を引き起こした。

 しかし、バイデン氏とトランプ氏の両方が次期大統領に宣告されたとしても、今回の選挙結果の問題は必然的に米最高裁に持ち込まれることになる。トランプ氏のチームは、公正な選挙結果を得るために、すでに訴訟を起こしているという。

バイデン氏の発言は誤ったのか、それとも事実なのか?

 バイデン氏は10月24日のビデオで、「我々はすでに米国の政治史上で最も広範で包括的な有権者詐欺組織を結成したと思う」と発言した。

 これに対し、ツイッターのフォロワー数が100万人に達したホワイトハウスのケイリー・マッケナニー報道官は、すぐに「バイデン氏が有権者の投票詐欺を協力した!ジョー・バイデンは『史上最も広範な不正投票組織』を持っていると自慢している」とツイートした。

 看中国記者はバイデン氏が自分自身の選挙活動に大規模な「選挙保護計画」を紹介したかったのだろうかと推測したが、実際、これがバイデン氏の誤った発言なのか、事実を述べたのかは明らかにされていない。

(看中国記者・吉原木子/翻訳・藍彧、北条)

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